日亜対訳クルアーン写経ブログ

(出典元) 中田孝[監修]・中田香織・下村佳州紀[訳]『日亜対訳 クルアーン [付] 訳解と正統十読誦注解』、松山祥平[著・訳]「クルアーン正統十読誦注解」、黎明イスラーム学術・文化振興会[責任編集]、作品社、2014

雌牛(94〜101)

 言え、「人々を差し置いておまえたちだけにアッラーの御元に来世に住まいがあるならば、死を願うがよい、おまえたちが正しいのなら」。(2:94)



 そして彼らは決してそれを願いはしない、彼らの手がすでになしたことゆえに。アッラーは不正な者たちについてよく知り給う御方。(2:95)



 そして彼らが最も生に執着する人々であることを、必ずおまえ見出すであろう。多神を信じる者たちよりもである。彼らの誰もが千年の寿命があるならばと望んでいる。だが、長生きさせられてもそれが彼を懲罰から遠ざけることはない。そしてアッラーは彼らがなすことを見通し給う御方。(2:96)



 言え、「ジブリールに敵対した者と(はなんたることか)。まことに彼(ジブリール)こそはアッラーの御許可によりおまえの心にそれ(クルアーン)以前にあったものの確証として、また、信仰者への導きと吉報としてそれ(クルアーン)を垂示した者である」。(2:97)



 アッラーと彼の天使たちと使徒たちとジブリール、そしてミーカールに敵対した者。そして、アッラーは(このような)不信仰者たちの敵であらせられる。(2:98)



 われらはおまえ(預言者ムハンマド)に諸々の明白な徴を確かに下した。そしてそれを拒絶するのは邪な者たちだけである。(2:99)



 だが、彼らが約定を結ぶ度、彼らの一部の者らはそれを放棄したではないか。いや、彼らの大半は信じない。(2:100)



 彼らの持っているものを確証する使徒ムハンマド)がアッラーの御許から来ると、啓典を授けられた者の一部の者らは、まるで知らないかのようにアッラーの書を背後投げ捨てた。(2:101)