日亜対訳クルアーン写経ブログ

(出典元) 中田孝[監修]・中田香織・下村佳州紀[訳]『日亜対訳 クルアーン [付] 訳解と正統十読誦注解』、松山祥平[著・訳]「クルアーン正統十読誦注解」、黎明イスラーム学術・文化振興会[責任編集]、作品社、2014

雌牛(62〜69)


 まことに信仰した者、「戻った者たち」、キリスト教徒たち、サービア教徒たちで、アッラーと最後の日を信じ、善行をなした者、彼らには彼らの報酬が彼らの主の許にあり、彼らには恐怖はなく、彼らは悲しむことはない。(2:62)



 また、われらがお前たちの確約を取り、おまえたちの上に(シナイ)山を上げた時のこと。「われらがおまえたちに与えたものをしっかりと受け取り、そこにあるものを考えよ。きっとおまえたちは畏れるだろう」。(2:63)



 その後、おまえたちは背き去った。もしアッラーのお恵みと慈悲がおまえたちになかったら、おまえたちは損失者たち(の仲間)となったであろう。(2:64)



 また、おまえたちは、おまえたちの中で安息の日を破った物を確かに知っていた。そこで、われらは彼に言った。『卑しい猿になれ」。(2:65)



 そうしてわれらはそれをその目前のものとその後のもの(その時代とその後の時代の者)に対する見せしめとし、畏れる者たちへの訓告とした。(2:66)



 また、ムーサーが彼の民に、「アッラーはおまえたちに一頭の雌牛を犠牲に捧げることを命じ給う」と言った時のこと。彼らは言った。「おまえはわれらを愚弄するのか」。彼は言った。「私はアッラーに、無知な者たち(の一人)となることからの守護を求める」。(2:67)



 「それがどんなものか、われらに明かし給うよう、おまえの主に祈ってくれ」と彼らは言った。彼は言った。「それは老いもせず、若くもなく、その間の中年の雌牛であると彼は仰せられる。それゆえ、命じられたことをなせ」。(2:68)



 彼らは言った。「その色がどんなか、われらに明かし給うよう、おまえの主に祈ってくれ」。彼は言った。「それは見る者を喜ばせる色鮮やかな黄色の雌牛であると彼は仰せられる」。(2:69)