日亜対訳クルアーン写経ブログ

(出典元) 中田孝[監修]・中田香織・下村佳州紀[訳]『日亜対訳 クルアーン [付] 訳解と正統十読誦注解』、松山祥平[著・訳]「クルアーン正統十読誦注解」、黎明イスラーム学術・文化振興会[責任編集]、作品社、2014

雌牛(25〜29)

 そして信仰し、善行をなした者たちには吉報を伝えよ、彼らには下に河川が流れる楽園がある、と。彼らは、それから果実が糧として与えられる度に、「これは以前にわれらに与えられたものだ」というが、彼らは似たものを与えられるのである。また彼らにはそこでは清らかな伴侶がいて、彼らはそこに永遠に留まる。(2:25)



 まことにアッラーは、蚊のごときものだろうと、それ以上のものだろうと、譬えにあげることを恥じ給わない。それで信仰する者たちはそれが彼らの主からの真理であることを知るが、信仰を拒んだ者たちは、「これによって譬えとして、何をアッラーは望み給うたのか」と言う。彼は、それによって多くを迷わせ、また、それによって導き給う。そして彼がそれによって迷わせ給うのは、邪な者たちのみである。(2:26)



(それらは)アッラーの約定を確約の後で破り、アッラーがつながれるべきと命じ給うたものごとを断ち、地上で悪をなす者たちであり、それらの者こそ、損失者である。(2:27)



 どうしておまえたちにアッラーを否定できようか。死んでいたおまえたちを生かし給うた御方であり、それからおまえたちを死なせ、それから生かし給い、それからおまえたちは彼に許に戻されるというのに。



 彼こそはおまえたちのために地にあるものをすべて創り、それから天に向かい、それらを七つの天に整え給うた御方である。そして彼はあらゆることについてよく知り給う御方。(2:29)