雌牛(6〜16)
まことに信仰を拒否する者たちは、おまえが警告しようと、警告しまいと同じで、信じはしない。(2:6)
アッラーが彼らの心と聴覚を封じ給い、彼らの目の上には覆いがある。そして彼らには思い懲罰がある。(2:7)
また、人々の中には、「われはアッラーと最後の日を信じる」と言いながら、信仰者ではない者たちがいる。(2:8)
彼らはアッラーと信仰する者たちを欺いているが、彼らが欺いているのは彼ら自身にほかならない。だが、彼らは感じていない。(2:9)
彼らの心には病がある。それゆえアッラーは彼らに病を増し加え給うた。そして彼らには嘘をついたがゆえに痛苦の懲罰がある。(2:10)
また「地上で害悪をなしてはならない」と彼らが言われると、「われらは改良者に他ならない」と言う。(2:11)
いや、まことに彼らは害悪をなす者である。ところが、彼らは感じていない。(2:12)
「人々が信じたように信じよ」と言われると、彼らは、「愚か者たちが信じたようにわれらも信じるというのか」という。いや、まことに彼らこそ愚か者ではないか。ところが彼らは知らない。(2:13)
そして信仰する者に出会えば、「われらは信じた」と言うが、彼らの悪魔たちの許に引きこもると「まことにわれらはおまえたちと共にある。われらは愚弄する者にすぎない」と言う。(2:14)
アッラーは彼らを愚弄し、彼らを無法のうちに留め置き給い、彼らはさ迷い続ける。(2:15)
これらの者は、導きとひきかえに迷誤を買った者たちで、彼らの商売は儲からず、彼らは導かれる物ではなかった。(2:16)