開端
マッカ垂示
クルアーンを開始する章であることから、「開端」章と名付けられる。「啓典の母」、「クルアーンの母」とも呼ばれる。
この「開端」章だけは、毎日5回の義務の礼拝の中で読むことが義務付けられている。
慈悲の神、裁きの神としてのアッラーの属性、そして創造主、崇拝を捧げるべき対象としてのアッラーの唯一性が直截に表明されている。
慈悲あまねく慈悲深きアッラーの御名において(1:1)
称賛はアッラーに帰す、諸世界の主に(1:2)
慈悲あまねく慈悲深き御方、(1:3)
裁きの日の主催者に。(1:4)
あなたにこそわれらは仕え、あなたにこそ助けを求める。(1:5)
われらを真っすぐな道へ導き給え、(1:6)
あなたが恩寵を垂れ給うた者たち、(つまり)御怒りを被らず、迷ってもいない者たちの道に。(1:7)