雌牛(170〜176)
そして、彼らは、「アッラーが下し給うたものに従え」と言われると、「いや、われらはわれらの父祖がその上にあるのをわれらが見出したもの(父祖の立場)に従う」と言う。彼らの父祖がなにも理解せず、導かれていなかったとしてもか。(2:170)
そして信仰を拒む者の譬えは、ちょうど呼び声と叫び声しか聞き取れないものに呼びかける者(牧者)のようなもの。聾で唖で盲で、彼らは理解することができない。(2:171)
信じる者たちよ、われらがおまえたちに糧として与えた良いものから食べ、アッラーに感謝せよ。もしおまえたちが彼にこそ仕えるのであれば。(2:172)
(アッラーは)おまえたちに死肉、血、豚肉、そしてアッラー以外の名を唱えられ(屠殺され)たものだけを禁じ給うた。ただし、反逆者でなく、無法者でもなく余儀なくされたものには罪はない。まことにアッラーはよく赦し給う慈悲深い御方。(2:173)
アッラーが下し給うた啓典を隠し、それとひきかえにわずかな代償を得るもの、それらの者が腹の中に喰らうのは火だけである。そして復活の日、アッラーは彼らに言葉を掛け給わず、彼らを清め給うこともない。彼らには痛苦の懲罰がある。(2:174)
それらの者は導きとひきかえに迷誤を、そして赦しとひきかえに懲罰を買い取った者である。それでなにが彼らに極火を耐えさせるのか。(2:175)
それは、アッラーが真理と共に啓典を垂示し給うたからである。そしてまことに啓典について分裂する者たちは遠い創意にある。(2:176)