雌牛(134~140)
これはすでに過ぎ去った民である。彼らにはその稼いだものがあり、そしておまえたちにはおまえたちの稼いだものがあり、おまえたちは彼らがなしたことを問われることはない。(2:134)
また彼らは言った。「ユダヤ教徒に ―またキリスト教徒に― なれ、導かれよう」。言ってやれ、「いや、ひたむきなイブラーヒームの宗旨に。彼は多神教徒たち(の一人)ではなかった」。(2:135)
言え。「われらは、アッラーと、イスマーイール、イスハーク、ヤアクーブと諸支族に下されたもの、ムーサーとイーサーが授けられたもの、そして諸預言者たちが彼らの主から授けられたものを信じた。われらは彼らの誰にも区別をつけない。われらは彼に帰依するものである」。(2:136)
もし彼らがおまえたちが信じたものと同様のものを信じたならば、導かれたものであるが、もし背を向けたならば、彼らは分裂にあるだけである。そして彼らに対してはおまえにはアッラーで十分であろう。そして彼はよく聞き、よく知り給う御方。(2:137)
アッラーの色染めを。アッラーよりも色染めに優れた物が誰かあろうか。そしてわれらは彼に仕えるものである。(2:138)
言ってやれ。「おまえたちはわれらとアッラーについて議論するのか。そして彼はわれらの主であり、おまえたちの主である。そしてわれらにはわれらの行いがあり、おまえたちにはおまえたちの行いがある。そしてわれらは彼のみに忠誠な者である」。(2:139)
それとも、おまえたちは、「イブラーヒーム、イスマーイール、イスハーク、ヤアクーブそして諸支族がユダヤ教徒、あるいはキリスト教徒であった」と言うのか。言ってやれ。「おまえたちの方がよく知っているのか、それともアッラーか。そして自分の許にあるアッラーからの証言を隠す者ほど不正なものがあろうか。そしてアッラーはおまえたちがすることを見過ごし給う御方ではない」。(2:140)