日亜対訳クルアーン写経ブログ

(出典元) 中田孝[監修]・中田香織・下村佳州紀[訳]『日亜対訳 クルアーン [付] 訳解と正統十読誦注解』、松山祥平[著・訳]「クルアーン正統十読誦注解」、黎明イスラーム学術・文化振興会[責任編集]、作品社、2014

雌牛(219〜223)


 彼らは酒と掛け矢についておまえに問う。言え、「その二つには大きな罪と人々への益があるが、両者の罪は両者の益よりも大きい」。また彼らは、なにを(善に)費やすべきかとおまえに問う。言え、「余分なものを」と。こうしてアッラーはおまえたちに諸々の徴を明らかにし給う。きっとおまえたちは考えるであろう。(2:219)



 現世と来世について。また、彼らは孤児たちについておまえに問う。言え、「彼らのために善処することはより良いことである。またもしおまえたちが彼らと混ざり合うなら、それならおまえたちの兄弟である」。そしてアッラーは悪用者と善用者を見分け給う。またもし彼が望み給うたならば、おまえたちに困難を課し給うたであろう。まことにアッラーは威力比類なく英明なる御方。(2:220)



 また多神教徒の女性たちとは彼女たちが信仰するまで結婚してはならない。そして信仰ある女奴隷の方が多神教徒の女性よりも確かに良い、たとえ彼女をおまえたちが気に入ったとしても。また、多神教徒の男性たちとは彼らが信仰するまで結婚させてはならない。そして信仰ある奴隷のほうが多神教徒の男性よりも確かに良い、たとえ彼をおまえたちが気に入ったとしても。それらの者は極火へと招く。アッラーは楽園と赦しへと彼の御許可によって招き給う。そして、彼は人々に彼の諸々の徴を明かし給う。きっと彼らは留意するであろう。(2:221)



 また彼らは月経についておまえに問う。言え、「それは障りである。それゆえ、月経の際には妻たちから遠ざかり、彼女たちが清まるまで近づいてはならない」。彼女たちが身を清めたら、アッラーが命じ給うところから彼女たちに赴け。まことにアッラーは悔いて戻る者たちを愛し、身を清める者たちを愛し給う。(2:222)



 おまえたちの妻はおまえたちの畑である。それゆえ、いかようにおまえたちの望むままに畑に赴け。そしておまえたち自身のために(善行を)前もってなしておけ、そしてアッラーを畏れ身を守り、彼にまみえることを知れ。そして信仰者たちに吉報を伝えよ。(2:223)