日亜対訳クルアーン写経ブログ

(出典元) 中田孝[監修]・中田香織・下村佳州紀[訳]『日亜対訳 クルアーン [付] 訳解と正統十読誦注解』、松山祥平[著・訳]「クルアーン正統十読誦注解」、黎明イスラーム学術・文化振興会[責任編集]、作品社、2014

雌牛(187〜190)

 おまえたちは斎戒の夜、おまえたちの妻たちへの睦言が許された。彼女たちはおまえたちの衣であり、おまえたちは彼女たちの衣である。アッラーはおまえたちがおまえたち自身欺いていたのを知り、おまえたちを顧み戻り、おまえたちにを赦し給うた。それゆえ、今は彼女たちと交わり、アッラーがおまえたちに書き留め給うたものを望め。そして、暁で、おまえたちに白糸と黒糸がはっきりする時まで食べて飲め。それから夜まで斎戒を全うせよ。そしておまえたちが諸モスクに御籠りをしている間は彼女たちと交わってはならない。それがアッラーの諸法度である。それゆえ、それに近づいてはならない。こうしてアッラーは人々に彼の諸々の徴を解き明かし給う。きっと彼らも畏れ身を守るであろう。(2:187)



 またおまえたちの財産を互いの間で虚偽によって貪ってはならない。また、それを裁定者たちに持ち込み、わかっていながら人の財産の一部を犯罪によって貪ってはならない。(2:188)



 新月について彼らはおまえに尋ねる。言え、「それは人々のため、そして大巡礼のための時の区切りである」。そして忠義とは、家に裏から入ることではない。忠義とは、畏れ身を守る者である。そして家には戸口から入り、アッラーを畏れ身を守れ。きっとおまえたちは成功するであろう。(2:189)



 そしてアッラーの道のおいて、おまえたちと戦うものと戦え。だが、法を超えてはならない。まことにアッラーは法を越える者たちを愛し給わない。(2:190)